「医療脱毛を受ける間隔って部位によって違うの?」
「しばらく施術を受けなかったら、脱毛効果ってなくなるの?」
基本的に初回施術以降1~2ヶ月おきに、次回の施術を受けていただくようクリニック側からお願いをされます。
利用者の中には一刻も早く脱毛を完了させたいという方もいらっしゃいますが、脱毛は「毛周期に合わせて行わなければ効果が出ない」ものです。
加えて毛周期は、部位によって成長速度が異なります。
そこで今回は、医師がなぜ「医療脱毛を受けたあと数ヶ月間の間隔を空けるよう促すのか」その理由解説と、脱毛プラン別で見る医療脱毛を受けるベスト間隔をご紹介します。
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目次
医療脱毛の照射間隔をあける理由
ここでは医療脱毛を受けたあと、数ヶ月の照射間隔を空ける理由をご紹介します。
成長期に入っているムダ毛に照射しないと意味がない
初回施術を受けたそれ以降は、数ヶ月おきに施術を受けていただくよう医師からお願いを必ずされます。
「早く脱毛を済ませたい」や「効果がなくなってしまう」など逸る気持ちがあるでしょう。
しかし脱毛は、毛の生え替わりリサイクル「毛周期」に合わせて行わなければ意味がありません。
毛周期は主に4段階から成り立っています。
この成長周期の中で医療脱毛を受けるのが「ベスト間隔」といわれているのが、成長初期と成長期に当たる期間です。
この期間の毛には毛の色の濃さを示す「メラニン色素」が、以降の後退期や休止期よりも多く含まれています。
脱毛機は、これを感知してレーザーを照射します。
つまり毛質にメラニン色素がないとレーザーが反応せず、毛を作る「毛母細胞」などの毛根細胞を破壊しきれません。
要するに医師が言う「数ヶ月後に次回施術の予約を取ってください」というのは、「毛を成長させて効率よく脱毛を行っていくため」です。
肌にかかる負担を軽減するため
2つ目の理由として、「肌にかかる負担を防ぐため」でもあります。
医療脱毛は光脱毛とは違って、1度の施術で得られる効果が高い分肌にかかる負担もまた大きいです。
間隔を空けず施術を行った場合、前回負った負担が作用して肌が赤みを帯びたり、最悪軽度のやけどを負う羽目になります。
原因は、肌を守る角質バリアが弱くなっていることと、照射によって肌内の水分が奪われて乾燥しているからです。
乾燥した状態が続けば、毛が抜け落ちにくくなるばかりか炎症やニキビなどの肌トラブルを誘発する原因にもなります。
肌はデリケートなものです。
術後の肌は見た目ほど変わっていなくても、レーザーによるダメージを負っていますので、しっかり保湿ケアをして肌を労わりましょう。
クリニックによって施術間隔が違う理由
毛周期に合わせて医療脱毛を行うのが脱毛効果を高めるベスト間隔ですが、クリニックによって次回来院するのが1.5ヶ月後だったり3~4ヶ月後だったりします。
その理由は、脱毛機が持つ「脱毛方式」にあります。
医療脱毛で用いられる脱毛方式は主に、「熱破壊式」と「蓄熱式」のいずれかで行います。
【熱破壊式】
脱毛方式 | 熱破壊式 |
---|---|
方式の説明 | 高出力の熱エネルギーを毛根細胞にぶつけてワンショットで破壊する |
毛が抜け落ちるまでの時間 | 1~2週間 |
照射間隔 | 1~2ヶ月 |
得意とする毛質 | 色濃く太い毛 |
不得意とする毛質 | 産毛 |
施術中の痛み | 強い |
【蓄熱式】
脱毛方式 | 蓄熱式 |
---|---|
方式の説明 | 低出力の熱エネルギーをバルジ領域にじっくり与えて破壊していく |
毛が抜け落ちるまでの時間 | 3~4週間 |
照射間隔 | 2~4ヶ月 |
得意とする毛質 |
|
不得意とする毛質 | なし |
施術中の痛み | 弱い |
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脱毛プラン別で見る医療施術を受けるベスト間隔
ここでは脱毛プラン別で見る医療施術を受けるベスト間隔をご紹介します。
顔脱毛は1~2ヶ月周期で行うのがベスト
顔に生えているムダ毛は、他の部位に生えているムダ毛よりも生え替わりサイクルのスピードが速いです。
そのため、クリニックでは毛周期に沿って行わず1~2ヶ月間隔で施術を行うことが多いです。
また顔に生えているムダ毛の多くが「産毛」です。
産毛はメラニン色素が薄いので、レーザーが反応しにくいです。
そのため他の部位以上に、ハイペースで回数を重ねければ効果が見られません。
VIO脱毛は2~3ヶ月周期で行うのがベスト
VIOラインに生えている毛は、他の部位に生えている毛よりも太く色が濃いので脱毛しきるまで時間がかかります。
この部位の毛周期は、おおよそ1.5カ月~2ヶ月周期で生え変わります。
そこに標準をあわせて脱毛を行うなら、2~3ヶ月間隔で行うのがベストです。
全身脱毛は3~4ヶ月周期で行うのがベスト
全身脱毛の場合は、全身の毛周期に合わせて脱毛を行っていくため特定の部位の毛周期に合わせて行うのではなく、全体の毛が成長後期に入ったタイミングで行います。
顔やVIOラインを含め、部位によって毛の生え替わりサイクルのスピードは異なります。
当然脱毛機の脱毛方式の影響もあって、照射間隔が変わってきます。
たとえば「蓄熱式脱毛」で全身脱毛を行う場合、ベスト間隔はおおよそ3~4ヶ月のペースで行うのがおすすめです。
対して毛が更け落ちるペースが早い「熱破壊式脱毛」のベスト間隔はおおよそ2~3ヶ月に1度行うのがベストです。
【部位別毛周期一覧】
部位 | 毛周期 |
---|---|
顔 | 1~2ヶ月 |
VIOライン | 1.5~2ヶ月 |
足 | 1.5~2ヶ月 |
両脇 | 2~3ヶ月 |
両腕 | 3~4ヶ月 |
医療脱毛施術後の間隔を空けすぎると効果はなくなるの?
ここでは、医療脱毛を受けた後の間隔を空け過ぎた時、「脱毛効果かなくなるのか?」について解説します。
脱毛効果が出れば間隔を空けても効果はなくならない
医療脱毛のベスト間隔ともいえる一般的な目安は2~3ヶ月おきに行うか、毛周期に合わせて行うのがベストです。
しかし仕事や用事、はたまた予約が取れなかったなどの理由から3~4ヶ月以上もの時間が空いてしまうこともしばしあります。
それでも、今まで受けてきた脱毛効果が急に失われていくことはないです。
それを差し引いても、相応のデメリットがあります。
- 生えてくる毛が多くなれば照射されるレーザーが分散してしまう
- 前回の施術の時休止期・後退期だった毛がまた前回と同じ状態にある可能性がある
などが挙げられます。
最初の施術を受けてから間隔が空きすぎると効果がなくなる
最も注意すべきは、「初回施術以降の施術を受けるまで照射間隔が空きすぎること」です。
1回の医療脱毛で得られる脱毛効果は、脱毛方式を問わず非常に高いです。
一見全体に打ち漏れなく照射されていると思いますが、脱毛効果を受けているのは「前兆前期・後期」にあるムダ毛のみです。
それ以外のムダ毛には一切の効果が伝わっていないため、数ヶ月後にはまた毛が生えてきます。
毛周期の間隔に合わせた施術間隔を作るためにも、まだ効果が見えにくい初回施術や2日目以降はなるべく2~3ヶ月ペースに施術を受けるのがおすすめです。
それ以降に施術を受けてしまうと、回数が増えて満足いく効果が得られません。
効率よく医療脱毛を受けていくポイント
ここでは、効率よく医療脱毛を受けていくためのポイント3つをご紹介します。
術前は丁寧に自己処理する
最初に抑えておくポイントは、「丁寧な自己処理」を心かけることです。
どの医療脱毛クリニックでも、術前の自己処理をお願いしています。
その時の処理のやり方で推奨されているのが、電気シェーバーを用いた処理方法です。
これまで自己処理をカミソリで行ってきた方もいるでしょう。
しかし、カミソリを用いた自己処理では剃毛すると同時に肌表面を傷つけています。
傷次第では翌日の施術が受けられないこともあります。
また毛抜きや除毛ワックスを用いた自己処理は、肌にかかる負担が大きいほか熱エネルギーを伝えるための毛がなくなるのでおすすめしません。
1回の施術で得られる脱毛効果をしっかりものにするためにも、電気シェーバーを使用して行うのがおすすめです。
術前・術後の日焼けは控える
2つ目は、術前・術後の日焼けは控えることです。
日焼けをすると肌内部の水分が奪われて、一時的な乾燥肌状態です。
この状態で施術を受けると、肌が赤みを帯びたり、乾燥が原因で軽度のやけどを負うことになります。
さらにレーザーがムダ毛ではなく、肌のメラニン色素に反応して誤射する可能性があります。
効率的に脱毛を行っていくためにも、術前・術後の日焼けは控えましょう。
保湿ケアして潤いをキープ
3つ目は、常に肌を保湿ケアしておくことです。
保湿ケアをしておくことで、施術中に感じる痛みを軽減できるほか、赤みややけどなどの肌トラブル防止に繋がります。
また定期的に保湿ケアをしてあげるだけで、肌質改善にも繋がります。
順調に施術を受けていくためにも、保湿ケアは術前・術後を問わず常に行いましょう。
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毛の成長サイクルに合わせて施術を効率よく受けていくためには、クリニックの予約の取りやすさがカギになります。
もちろん、利用者のスケジュールや生理周期とのバッティングなどの要因で、施術間隔が空いてしまうこともあります。
しかし初回施術と2回目の施術のみ照射間隔を空け過ぎなければ、効果が蓄積して脱毛効果がなくなりません。
それでも「短期間で照射するのが一番効率的」と、考える方も中にはいますが、間隔を空けない施術は思わぬトラブルを引き起こしかねません。
効率的に脱毛を進めていくためにも、医師が勧める照射間隔を守って脱毛を行っていくのがおすすめです。