脱毛をすると脇汗が増えてワキガになりやすくなる?噂の真相を徹底調査

脱毛と脇汗・ワキガの関係

ワキ脱毛は脱毛で一番の人気部位!薄着になる時期こそ、ワキは綺麗でつるつるに磨いておきたくなりますね。

けれど、ワキ脱毛でワキガになったり、脇汗が増えたりするかも?という噂が流れているのを知っていますか?

ムダ毛を無くしても、強烈な臭いがしてしまっては、脱毛した意味がありません。ワキ脱毛で本当にワキガや脇汗増加になってしまうのでしょうか?

ワキ脱毛とワキガ・脇汗の関係性、脱毛することで起きる脇の変化など、噂の真相を徹底調査しました。

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脱毛直後に脇の汗と臭いが増す現象がある?

ワキはムダ毛も気になりますが、汗や臭いも気になります。

できれば脱毛することで、そのどちらも軽減されることを夢見ているのですが、まさか逆効果になるかもしれないという噂があるなんて、恐ろしいことです。

噂では、ワキ脱毛をしたことで脇汗の量が増えた、脇の臭いが強くなったと感じた人達がいるようです。しかし、そうではないという意見があるのも確か。

一体どちらの意見が正確なのでしょうか?

ワキ脱毛をしたことによる脇汗・脇の臭いの増加には関係性があるのでしょうか?その謎を追いかけてみました。

臭う汗と臭わない汗の違い

汗には2種類あると知っていますか?一見同じに見える汗でも、分泌される組織と方法には明確な違いがあるのです。

汗を出す汗腺には2種類あります。

ひとつはエクリン線。全身の皮膚表面にあり、体温調節の為の汗を出します。臭いや色はありません。

もうひとつはアポクリン線。アポクリン線は脇の下、乳首、下腹部などの毛根付近にあり、毛穴に出口が繋がっています。

フェロモンの役割があるとされているせいか、脂質やタンパク質という臭いのもとになる成分を多く含んでおり、これを皮膚表面の細菌が分解することで臭いの原因となります。

また、汗の出る状況によってもどちらの汗腺から出ているのかが異なります。

高まった体温を調節する為に出る汗はエクリン線から、極度のストレスや緊張から出る汗はアポクリン線から発汗されます。緊張した時ほど脇や足裏など局所的に汗をかきやすいのは、アポクリン線から汗が出ている為なのです。

脇汗の量が増えたと感じるのはほとんどが勘違い!

ワキ脱毛後に脇汗が増えたと感じる原因には、大きく2つあるようです。

ひとつは勘違い。ほとんどの場合がこれに当てはまります。それはなぜか?

脇汗は通常発汗されてから脇毛によって受け止められ、蒸発するまでの時間を過ごすことが多いのです。

脇汗がいつもよりも多く流れ落ちると感じるのは、受け止める脇毛が無いだけということです。

もうひとつは脱毛後多汗症という一時的な症状によるものです。

これはワキ脱毛という刺激がお肌や毛根だけに留まらず、汗腺にも影響を及ぼすことから、活発になった汗腺から汗が出やすくなったというものです。

安心してほしいのは、この症状が一時的なものであるということ。

数か月~1年程度で症状やゆっくりと緩和されていき、いずれは気になるほど多量の発汗をすることはなくなるようです。

脱毛施術の刺激がアポクリン線も刺激する?

脇の臭いの原因は、アポクリン線からの発汗と細菌ということがわかりましたが、それならばワキ脱毛したことで、臭いの原因となる細菌の温床を減らせた、つまりは臭いが軽減するはずなのではないでしょうか?

実は、脱毛施術による光やレーザーの照射する刺激によって、アポクリン線の活動が活発になってしまうことがあるようです。

しかし、脇汗の増加と同じくこちらも一時的な症状です。活発になったアポクリン線も、刺激が無くなれば落ち着いていきます。

化学繊維の服・垢などの汚れは臭いやすい

脱毛施術の刺激によって、脇の臭いは一時的に増すかもしれないと前項で解説しましたが、ワキ脱毛後に臭いを強く感じる原因は他にもあります。

普段から着ている服の素材、脇の皮膚のたるみに溜まった汚れなども、脇の臭いの原因です。

化学繊維の服は通気性・吸水性・速乾性が悪い素材です。

それはつまり、汗を吸水しにくくて、風通しも悪く、乾きにくいということ。

湿度・温度・汗の成分という細菌の温床となる場を、脇毛の代わりに提供している状態になります。

そして、脇の汚れも臭いの原因となります。脇の皮膚には適度なたるみがあり、そのたるみの隙間に垢が溜まりやすくなります。

腕を上げて脇を洗う時、一方向からサっと洗っただけでは、たるみに挟まった汚れまでは落ちません。

ワキガの原因はこんなところにもあったのですね。

脱毛と脇汗・ワキガの医学的根拠は解明されていない

先進的な美容では、お客様同士の噂話や希望論に尾ひれがついて、さも真実かのように噂が駆け巡ります。

けれど、そんな噂に心を惑わされないように気を付けてください。何の根拠もなく、医学的根拠がありそうな事を並べているだけですから。

よく聞くワキ脱毛の噂にある、ワキガになる・脇汗が増える・ワキガが治るは、全て医学的に証明されたものではありません。

それぞれの噂の真相、実はこういう内容だったのです。

ワキガの原因は遺伝と食事

ワキ脱毛時の光やレーザーの刺激が汗腺を刺激し、それ以降強い臭いを発生させてしまうという噂があります。

ワキ脱毛でワキガになるというものです。

これは間違いです。

ワキガの原因とは、アポクリン線の活動が活発すぎることが主原因です。アポクリン線のひとつひとつが大きく、そして数が多いと臭いを発する汗が出やすくなる体質であるというだけのことです。

そして、そのアポクリン線の活動は遺伝によるものと食生活によるものに分かれます。

両親ともにワキガである場合、約80%の確率で子供に遺伝し、片方の親がワキガの場合には約50%の確率で遺伝します。けれど、確率があるだけで必ず遺伝するものではありません。

両親がワキガでなくてもワキガになる場合は、その人の食生活に原因があります。

肉類やチーズなどの動物性脂肪をふんだんに摂取していると、アポクリン線から出る汗の成分は脂質やタンパク質などですから、アポクリン線の活動を活発、肥大化させることに繋がります。

脱毛による脇汗の増加は一時的

次の噂は脇汗の量が増えるというものです。こちらの噂は、一部だけ本当が混じっていました。

ワキ脱毛をすると、一時的にですが脇汗が増えたように感じることがあります。勘違いの場合が多いですが、ごく稀に本当に増えている人もいます。

しかし、安心して大丈夫です。それは一時的な症状にすぎません。

脱毛後多汗症という症状で、毛根を刺激することによって周囲にある汗腺をも刺激してしまい、汗が多く出るようになるものです。

この症状は長く続くものではありません。気にせずにいれば一定期間で症状は落ち着き、気にならなくなります。

しかし、元々多汗症だった人は要注意です。元々の発汗量が多い人は、受け止めていた脇毛が無くなったことで汗染みを起こしやすくなります。

脇パッドをするなどして、服への付着を避けるほか、多汗症治療をすることで脇汗を根本的に減らすことを考えてもいいかもしれません。

毛根を破壊してもワキガは治らない

最後の噂は、通常のワキ脱毛でワキガが治るとの噂です。

ワキガの原因が毛根近くにあるアポクリン線という汗腺だということをお伝えしました。毛根近くにある汗腺ならば、毛根を破壊する脱毛施術で一緒に破壊されるのでは?と考えたようです。

これは間違った噂です。

毛穴の奥にある毛根を破壊したとしても、毛根とは別にあるアポクリン線を破壊しているわけではありません。

脱毛施術は、メラニン色素である黒い色の毛根を目印に光やレーザーを照射します。何の色もないアポクリン線に届く根拠はありません。

また、アポクリン線から出る汗自体から臭いが発せられるものではありません。

アポクリン線から出た汗が皮膚表面にいる細菌に分解され、それが臭いとなっています。

つまり、臭いを作り出すアポクリン線を無くすか、細菌を無くすかしない限りはワキガが治ることはないということです。

長い目で見るとワキ脱毛は汗・臭い予防に効果的!

ワキ脱毛の噂の真相はいかがでしたか?根も葉もない噂も、何人もの人の間を伝わると真実味を帯びていくものですね。

けれど、噂もバカにはできません。

噂のひとつに「ワキ脱毛でワキガが治る!」というものがありましたね。確かにワキガほどの強烈な臭い軽減させることは難しいですが、

ある程度ならばワキ脱毛で脇の臭い軽減にもなるようです。

ワキ脱毛では、ムダ毛を脱毛して綺麗なお肌にするだけではなく、汗や臭いの予防にもなることがわかっています。

自信を持って腕をあげられるようになる為に、ムダ毛が無いだけではなく、臭いや汗も減ってほしいですよね。

ワキ脱毛で得られる意外な効果とは、具体的にはどのような効果が現れるのか、早速見ていきましょう。

ワキ脱毛は細菌が繁殖する場を減らせる!

脇毛は温かな細菌の寝床です。脇から出た汗を受け止め、一定量の温度を保ちやすく、湿気もあります。

常に腕をあげるなどしていない限り、脇の下は通気性も悪い状態です。細菌にとってこれほど過ごしやすい場所はないでしょう。

ワキ脱毛でムダ毛を無くすことは、臭いの原因を作っていた細菌の繁殖の場を無くし、臭いの原因を根本から減らせます。

更に、脇の皮膚が洗いやすくなることで、垢などの汚れが長時間付着することも防げます。

ワキ脱毛で臭いのもとからカットし、自信を持ってノースリーブを着こなしましょう。

自己処理からの刺激も減らせる!

自己処理程度の刺激でも、アポクリン線には十分な刺激となります。

脇の臭いが気になる人ほど、自己処理の回数は減らした方がいいでしょう。

また、自己処理の回数よりも自己処理の方法にこそ気を付けたいポイントがあります。

ヒートカッターや電気シェーバーが脇へ与える刺激はとても弱いものです。しかし、カミソリや毛抜きによる自己処理には強い刺激が伴います。

特に毛抜きは大変危険です。毛根付近にある臭いの原因を発汗させるアポクリン線を刺激するだけではなく、毛穴を開かせ汚れを詰め込みやすくしてしまいます。

雑菌が毛穴に入り込めば、炎症によるお肌トラブルをも引き起こしかねません。

自己処理が楽になる程度のワキ脱毛で、脇の臭い対策としては十分です。

元々臭いが強くない人であれば、毎週の自己処理が数か月に一度になるだけで、脇への刺激を大幅に減らすことができます。

自己処理いらずにまでつるつるになれたら、脇の臭いや蒸れた感覚とは無事にお別れできそうですね。

緊張性の発汗が減っていく?

ワキ脱毛前は脇毛が服からはみ出たりしていないか、剃り残しはないか、薄着になるとそんな不安に襲われたことはありませんか?

こういった不安から脇を意識しすぎると、極度の緊張からアポクリン線が刺激されて臭いのもととなる汗が出ていきます。

脇汗も臭いも出てきてほしくないのに、意識すればするほどどちらも出てきてしまうなんて困りものですよね。

ワキ脱毛をすることで、脇への意識が集中しすぎることは減っていくでしょう。

いつも綺麗であれば、処理漏らしを気にすることも、はみ出ていないかと気にすることもありません。

アポクリン線からの発汗が減っていけば、臭いのもとを減らせます。

ワキ脱毛で汗・臭いが増した時の対処法

ワキ脱毛でワキガになることも、汗の量が増えることも間違った噂でしたね。

けれど、一時的にでも汗の量と臭いが増えるかもしれないという部分だけは本当でした。

できれば、一時的にだって増えてほしくはありませんが、増えてしまった場合にはどう対処したらいいのでしょうか?

脇汗が増えることで、臭いまで増してしまったら。さらにパニックに陥ってしまいそうですね。

ワキ脱毛によって一時的に増えてしまった脇汗、臭いへの3つの効果的な対処法をご紹介します。

脱毛後の脇汗にはロールオンタイプの制汗剤がおすすめ

脇汗を抑えるには、制汗剤の使用がおすすめです。汗も臭いも両方に対して対応できるだけでなく、どこでも手軽に購入できるところもいいですよね。

制汗剤にはスプレータイプがメジャーですが、脇汗をより抑える為にはロールオンタイプをおすすめします。

ロールオンタイプは、汗の出口を制汗成分が抑え込むことで、汗の量そのものを抑え、臭いの発生を防ぐというものです。

ぴたりとお肌に密着し、気になる汗の量を抑え、臭いの原因菌を殺菌してくれます。

ただし、使用後には必ず丁寧に成分を洗い落すことを忘れないでください。

制汗剤の成分がそのまま皮膚に残されると、他の汚れを吸着させ、臭いを発生させる原因となってしまいます。

スクラブ洗顔で脇を洗うのも効果的

脇の下の皮膚はよく見ると、たるんでいますよね。その隙間には、垢などの汚れが溜まりやすくなっています。

汚れが溜まり続ければ、見た目も悪くなりますが、吹き出物ができたり、強い臭いを発生させたりする場合もあります。

脇の汚れ落としには、スクラブ洗顔料が役に立ちます。

使い方とおりにスクラブ洗顔料を泡立てて、脇を洗います。丁寧に洗い流したら、汚れがさっぱり落ちて、臭いのもとも消えてなくなります。

ゴシゴシと擦ったり、すすぎ残しは厳禁です。刺激を与えない程度に優しく泡で洗い、たるみの隅々まですすぎます。

スクラブ洗顔での念入りなお手入れは、月に2~3回が目安です。やりすぎには気を付けましょう。

動物性脂肪の摂取を避ける

汗の臭いの原因は、食生活にもありました。動物性脂肪をたくさん摂取していると、臭いを発生させやすい体になります。

動物性脂肪とは、どのような食べ物に含まれているのか知っていますか?

肉類、チーズなどの乳製品、脂質の多いお菓子など、普段から食べている物であり、みんなの大好物がほとんど含まれます。

食べている物がそのまま臭いになると思うと、食事のメニューには気を付けたくなりますね。

脇の臭いのみならず、体臭を軽減するには、これらの動物性脂肪を減らし、和食中心のメニューを取り入れていきましょう。