口周りのヒゲや眉毛の間が繋がってしまったり、女性なら誰しも“顔の産毛”に悩みことがあるのではないでしょうか。
産毛があることで化粧ノリが悪くなったり顔色がくすんだりするので、女性にとっては欠かせないお手入れの一つです。
かといってカミソリだと肌が荒れるし脱毛器は顔に当てられないので、顔の産毛って意外と処理が難しいんですよね。
そんな時にオススメなのが糸を使って脱毛する“糸脱毛”という脱毛方法です!
糸脱毛は通称「スレッディング」とも呼ばれ、ねじった糸を使って産毛を毛根から巻き取っていく脱毛方法です。
もともとは中国で古くから行われていた伝統的な脱毛方法ですが、今ではアメリカやヨーロッパを中心に定番になりつつあります。
日本ではまだ浸透しておらず施術を受けられるお店は少ないですが、海外では糸脱毛の専門店があるほど人気が広がっているんですよ!
「近年いろんな脱毛アイテムが販売されているのに、糸なんてアナログな方法で本当に脱毛できるの?」
なんて不思議に思う方も多いかもしれませんが、実は糸脱毛には肌に良い脱毛効果と、納得の仕組みがあったんです!
このページではそんなスレッディングの脱毛効果と使用方法、メリット・デメリットを詳しく解説していきます!
※本ページにはPRが含まれます。
目次
スレッディング糸脱毛って何?どんな脱毛効果があるの?
糸脱毛はその名の通り糸だけを使った脱毛方法です。
ねじった糸のねじれの部分を脱毛したい部分に当てて、ねじれを移動させながら産毛をくるくる絡め取っていきます。
一度に多くの毛を挟んで一気に抜くので、細かな産毛を毛根からごっそり処理することができます。
一般的な顔の産毛処理だとカミソリを使用している方が多いと思いますが、カミソリだと肌へのダメージが大きく怪我の恐れもあります。
カミソリは皮膚の表面に出ている産毛しか剃ることができず、一度剃ってもすぐ毛が伸びてくるのでお手入れが大変です。
しかも生えている毛を剃るだけなので剃った後は肌が荒れたり毛穴が目立ってザラザラした肌触りになりやすいです。
毛穴がつまってしまうことでニキビができたり、毛穴が黒ずんだりすることもあります。
一方で糸脱毛なら表面に出ている毛ではなく毛根から産毛を除去するので、仕上がりの肌はツルツルになります。
肌表面の不要な角質や毛穴詰まりの原因になる汚れまで取り除くので、脱毛だけでなく美肌効果も得られるのです。
化粧水の浸透が良くなったり、顔のトーンが明るくなったり、メイクのりが良くなったりなど…
これはカミソリで剃るだけでは得られない、糸脱毛ならではの効果です。
スレッディング糸脱毛の効果的なやり方まとめ
脱毛といえばサロンやクリニックに通うイメージがありますが、定期的に通うとなると出費が痛いですよね…。
糸脱毛は特別な機械や資格は必要ないので、誰でに簡単にできてしまいます。
用意する物もすぐに手に入り費用も安いのですぐに始めやすいですよ!
ここでは糸脱毛に必要な物とやり方を説明していくので参考にしてくださいね。
スレッディング糸脱毛で準備するもの
- 40〜45cmくらいの長さの糸
- ベビーパウダー
- 薄い手袋
- 化粧水や乳液
糸脱毛で用意するものは上記4つのアイテムです。
糸は普通の裁縫用でも大丈夫ですが、シルク糸ならするすると滑りが良いのでより脱毛しやすくなってオススメです。
50m300円前後で購入できますよ。
手袋は細い糸を掴みやすいよう薄いものが良いですね。手袋は100均で売られているもので十分です。
後のベビーパウダーや化粧水は薬局などですぐ購入できますし、金額も高くないので手に入りやすいですよね。
4つのアイテムすべて購入しても1,000円以内で収まってしまうほど、糸脱毛が初期費用が抑えられます。
もちろんすでにお手持ちのものがある場合は初期費用0円です。
スレッディング糸脱毛の手順
糸脱毛のやり方は以下5つの手順でご紹介します。
- 脱毛箇所にベビーパウダーをはたく
- 糸を輪にして指にかける
- 輪にした糸を8の字にひねり、中心にねじれを作る
- 脱毛箇所の肌にねじれた部分を当て、左右に動かす
- 脱毛後の肌を仕上げる
①脱毛箇所にベビーパウダーをはたく
まず脱毛したい部分にベビーパウダーをはたいておきます。
お肌と糸の滑りを良くすることで毛が糸に絡みやすくなります。
ベビーパウダーが摩擦を防いでくれるので肌への刺激が軽減し、しっかり糸が毛を絡みとるのが目的です。
②糸を輪にして指にかける
手袋を両手にはめ、40〜45cmほどにカットした糸で輪っかを作ります。
輪にした糸を両手の親指と人差指で支えます。
※細い糸を指で支えると摩擦で指が痛くなったり切れたりする恐れがあるので手袋を着用しましょう。
③輪にした糸を8の字にひねり、中心にねじれを作る
糸を輪っかの状態にしたら真ん中をクロスさせ数回ねじります。
ねじった部分が真ん中になりリボンやちょうちょのような形になればOKです。
8の字で真中部分が10回ほどねじれている状態がベストです。
ねじれている幅が広いほど広範囲の毛を絡め取ることできるので、頬や眉など使用部位によって回数を変えても良いですね。
糸の左右の輪っかはそれぞれの親指と人差指を立てに広げて引っ掛けるようにして持ちます。
④脱毛箇所にねじれた部分を当て、左右に動かす
両手で持った糸の輪っかを顔に持っていき、真ん中のねじり部分を脱毛箇所の肌に当てます。
輪っかは左右それぞれの人差し指と親指に引っ掛けていますが、これを片方の指を閉じたらもう片方の指を開く…という動作をするとねじれが移動します。
左右交互に指を開いたり閉じたりすることで、ねじれが産毛を絡め取り脱毛できます。
ここでのポイントは手ではなく指だけを動かすこと!
手の位置は固定したままで指だけを動かすことでねじりだけが移動し、しっかり産毛と糸が絡みます。
※ねじれ部分は産毛が生えている方向と反対の向きに移動させましょう。
⑤脱毛後の肌を仕上げる
脱毛が終わったら最初に塗っていたベビーパウダーを洗い流し、化粧水や乳液で肌を保湿しましょう。
糸で産毛を毛根から取り除くので毛穴は多少開いています。しっかり肌を整えることでよりキレイな仕上がりになります。
スレッディング糸脱毛を行う時の注意点
糸脱毛が基本的に肌を傷つけることはありませんが、使用する糸が太くて硬いと場合によっては肌が赤くなってしまうことがあります。
また脱毛前のベビーパウダーをしないまま直接肌に糸を当てると摩擦でダメージを受けることがあるので気をつけましょう。
またメイクや汚れはしっかり落としてから脱毛しましょう。
メイクをしたままだと糸に余計な汚れが付いてしまい、細くて薄い産毛を絡め取ることができません。
糸を左右に動かす動作に少しコツがいるので最初はなかなか上手くできないかもしれませんが、やり方自体は簡単なのですぐに慣れますよ。
スレッディング糸脱毛のメリット・デメリット
脱毛といえど、医療レーザーやフラッシュ脱毛、脱毛クリームやワックスまでたくさんの脱毛方法があります。
ですが正直糸脱毛ってあまりポピュラーな脱毛方法ではないですよね?
実は数ある脱毛方法の中で糸脱毛は圧倒的に歴史が長く、1400年前までさかのぼります。
糸脱毛はなぜこれほど長い間使われている方法なのか、それなのになぜ日本では浸透していないのか。
糸脱毛のメリット・デメリットをそれぞれみてみましょう。
スレッディング糸脱毛のメリット3つ
糸脱毛には他の脱毛方法にはない多くのメリットがあります。
- カミソリより脱毛効果が長くキープできる
- 初期費用が安くてセルフで簡単にできる
- ピーリング効果があるから美肌になる
糸脱毛を使うべきメリットを上記3つのポイントで詳しくご紹介します。
カミソリより脱毛効果が長くキープできる
糸脱毛の効果は約2〜3週間ほど持続します。
カミソリで剃るだけなら産毛は翌日からすぐ伸びてきますが、糸脱毛は毛を絡みとって毛根から抜いてしまうので、毛が新しく伸びてくるスピードを抑えられます。
しかも繰り返すうちにだんだん毛が細くなっていくので、カミソリのように生えてくる毛もチクチクしません。
カミソリだと毎日といっていいほどお手入れをしないといけませんが、糸脱毛を一度するだけで半月は効果が続くので日々の面倒な自己処理からも解放されます。
初期費用が安くてセルフで簡単にできる
糸脱毛には、糸・ベビーパウダー・手袋しか使わないのでセルフで行う場合は1回あたり数百円しかかかりません。
糸は裁縫用でもOKで、ベビーパウダーや手袋は家にあることも多いので、人によっては0円で始められることも!
レーザーやフラッシュ脱毛のように専用の機械を使用するわけではないので、自宅で簡単にできるのが良いですよね。
サロンで糸脱毛をした場合でも1,000円〜3,000円程なので、他の脱毛方法に比べ圧倒的に安価に済ませられます。
脱毛クリームやワックスの場合は肌に合わないと荒れてしまう可能性が高いので、肌への負担がなく初期費用を抑えてできる糸脱毛は相当コスパが良いといえるでしょう。
ピーリング効果があるから美肌になる
糸脱毛の効果は脱毛だけではありません。
糸で毛を抜くのと一緒に古い角質や毛穴に詰まった皮脂も取り除くことができます。
肌表面の老廃物や角質をねじった糸が絡め取るイメージですね。
これはピーリングをしていることと同じなので、毛穴が目立たなくなりニキビも改善されてスキンケア効果が高まります。
肌のザラつきやくすみが無くなり肌のトーンが明るくなるなど、女性にとっては一石二鳥どころじゃないですよね。
また産毛を絡めて毛根から抜くという方法のため、肌に程よい刺激を与え血行が良くなります。
ピーリングとあわせてマッサージ効果もあり、血行が良くなると皮脂分泌が正常に行われるので乾燥肌にも有効だとされています。
このように糸脱毛の美肌効果をまとめると、「肌のザラつきが無くなる」「黒ずみやシミに効果的」「化粧水の浸透が良くなる」「メイクのりが良くなる」「血行が良くなって肌が潤う」「ニキビ改善に効果がある」「くすみが無くなって肌のトーンが明るくなる」「リフトアップする」など脱毛だけでなく美肌とって良いことがたくさんあるんです!
スレッディング糸脱毛のデメリット3つ
糸脱毛は脱毛だけでなく高い美肌効果も期待できますが、それでも良いことばかりではありません。
- 毛を抜くので多少の痛みを感じることがある
- ニキビなど肌トラブルがある時は使用できない
- 産毛専用なので太い毛は脱毛しにくい
糸脱毛をする前に知っておきたいデメリットを上記3つのポイントで詳しくご紹介します。
毛を抜くので多少の痛みを感じることがある
肌への負担やダメージこそほとんどありませんが、糸脱毛は産毛をまとめて毛根から取り除くので、毛が抜ける際にプチッと痛みを感じることがあります。
カミソリのように毛を剃るのではなく、抜くのでどうしても多少の傷みは仕方ないです。
それでも使い続けることによって毛が抜けるのに慣れ、痛みも感じにくくなるので最初だけ少し我慢しましょう。
決して耐えられないほどの強い痛みというわけではなく、少し刺激を感じるくらいです。
個人差はありますが中には程よい刺激で病みつきになるという方もいるようです。
糸脱毛を行う際はベビーパウダーをしっかりはたくことで、肌と糸との摩擦を抑え刺激を和らげることができますよ。
ニキビなど肌トラブルがある時は使用できない
糸脱毛をすることでニキビの予防にはなりますが、すでにニキビや吹き出物など肌荒れしている状態で糸脱毛を行うことはNGです。
肌に糸を当てて摩擦を加えるので、患部を刺激してより肌荒れを悪化させてしまう可能性があります。
安定した肌へは良い刺激となりますが、トラブルのある肌への糸脱毛の刺激は要注意です。
アトピーの方も同様に糸脱毛を行うことでアトピーを悪化させる恐れがあるので、糸脱毛の使用は控えましょう。
現在何かしらの肌トラブルを抱えている方は、肌の状態が落ち着いてから行った方が良いです。
産毛専用なので太い毛は脱毛しにくい
糸脱毛は基本的に産毛専用の脱毛方法です。
複数の細い毛を糸に絡ませて脱毛するので、太い毛にはあまり効果は期待できません。
太い毛を無理に処理しようとすると強い痛みを感じたり、きちんと抜けきれずキレイに脱毛できないことがあります。
あくまでも顔や背中の産毛に対して効果を発揮するので、脇やVIOなど太くて濃い毛の使用は控えてください。
毛量が多すぎると余計な毛まで糸が絡んでしまいとても痛いです。想像するだけで怖いですよね。
糸脱毛の最大のデメリットは限られた部分にしか使えないということでしょう。
スレッディング糸脱毛なら顔の産毛処理が最適!レーザーや光脱毛と糸脱毛を比較
脱毛方法 | 脱毛効果 | 脱毛部位 | 痛み | 肌への悪影響 | 脱毛完了までの期間 | 脱毛効果の持続 |
---|---|---|---|---|---|---|
レーザー脱毛 | 高い | 全身 | 強い | 火傷の可能性あり | 1〜1年半 | 永久的な脱毛効果 |
フラッシュ脱毛 | 低い | 全身 | 弱い | 赤みがでる可能性あり | 2〜3年 | 定期的に施術しない限り毛は生えてくる |
カミソリ | 高い | 全身 | ほとんどなし | 乾燥・肌荒れ・肌を切る可能性あり | 即日 | 定期的に施術しない限り毛は生えてくる |
糸脱毛 | 高い | 顔(産毛など細い毛のみ) | ほとんどなし | ほとんどなし | 即日 | 定期的に施術しない限り毛は生えてくる |
そもそもレーザーやフラッシュ脱毛と糸脱毛では産毛への効果や使用部位が異なります。
このような脱毛方法はメラニンとされる黒い毛にだけ反応する光を当て、ムダ毛に直接アプローチをかけて脱毛していくので、産毛のような細い毛では脱毛効果が得られません。
かといって糸脱毛で全身のムダ毛を処理できるわけではないので、顔は糸脱毛、他はサロン脱毛など使い分けるのが良いでしょう。
スレッディング糸脱毛はサロンよりセルフが良い!料金や効果をセルフとサロンで比較
サロンorセルフ | 費用 | 脱毛効果 | 注意点 |
---|---|---|---|
サロン | 1,000円〜3,000円(オプションがつくとさらにプラスされる) | プロなので脱毛技術は高い | オプションやマッサージ付きのパックになっていると、その都度2,000円〜6,000円近くアップする |
セルフ | 数百円〜1,000円(0円の場合も) | 素人なのでサロンよりは劣る | 糸の動作に慣れるまでコツが必要 |
また糸脱毛は海外では人気が広がっており専門店までありますが、日本ではまだまだ浸透していません。
糸脱毛の施術が受けられるサロン自体が少ないのでセルフで行うのが手っ取り早いです。
サロンだと毛穴パックやマッサージ付きのパックだったり、オプションが付いたりで金額が高くなる可能性があるので、自宅でできるセルフの方が費用は抑えられます。
糸の動かし方に少しコツが必要なので慣れるまでは大変ですが、慣れたらセルフでも高い効果を発揮しますよ。
スレッディング糸脱毛は日本には浸透していないけどセルフの産毛処理には効果抜群!
糸脱毛には多少のデメリットはありますが、脱毛だけではない美肌効果が得られるので女性にとって嬉しいことがたくさんあります。
準備するものも数百円で揃うものばかりなので、これだけ低コストで自宅で簡単にできることを踏まえるとコスパはとても良い脱毛方法ではないでしょうか。
高額な脱毛器の機械や肌に合うかわからない脱毛クリームより、安く安全に高い効果を発揮します。
最初は糸を動かすのにコツが必要ですが、やり方は簡単なのですぐに慣れますよ!
ただ糸脱毛は基本的に顔の産毛にしか使用できないので、顔のお手入れは糸脱毛、全身脱毛はサロンと使い分けるのがオススメです。