季節の変わり目には片頭痛になりやすくて頭痛薬は手放せない人、花粉症で冬の終わりから通院している人。脱毛の当日までその薬を飲んだり、塗ったりしていませんか?脱毛に薬は厳禁ですよ。
脱毛サロンや医療クリニックでは、施術前に必ず薬を服用中ではないかの確認が入ります。
しかし、そこで薬を飲んでいることを忘れて施術を受けてしまった場合、体にどんな異変が現れてしまうか知っている人は少ないでしょう。
薬と脱毛施術の危険な関係性、どんな薬が危ないのか、なぜ脱毛施術中に薬を飲んではいけないのか。
薬と脱毛の疑問を解明していきます。
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目次
薬服用中の脱毛が危険でおすすめしない理由
皮膚に塗布するタイプの薬でなければ、同時に複数種類も飲んでいいと言われている薬ならば、脱毛施術に悪影響は出ないのでは?と思われやすいのですが、一般人が気軽に大丈夫と考えられるほど、薬の作用は単純なものではないのです。
薬の作用は一般人が想像するよりももっと怖いものであることを、これから紹介していきます。
正しく服用するならば、これほど頼もしい存在はありませんが、間違った服用には自分自身を危険に晒す行為なのだとわかります。
まず、薬には様々な副作用が表記されています。眠くなりやすいものであったり、体にかゆみを訴えるものであったり、副作用の症状は軽いものから重いものまで様々です。
そして、その副作用の全てが必ず発症するわけではありません。人によっては何ひとつ副作用が現れないことは稀ではありませんし、人によってはいつもの薬を飲んでひどい副作用が出る時もあります。
薬はその時の体の状態によって、大きく変化するものだと考えるべきでしょう。
飲み慣れた薬であっても、体調が著しく悪い時に飲めば、いつもは現れない副作用が出てくることがあります。
重症化してしまった場合には、救急車を呼ぶ騒ぎになることだってありうるのです。
薬服用中に脱毛をすることで強い副作用・拒否反応が引き起こされる
脱毛施術と薬を掛け合わせると、どうなるか想像できますか?
お肌に優しい脱毛施術だから、服用中でも体に悪影響がでるわけが無いという考えは、必ずしも正しくはありません。
服用している薬の種類によっては、脱毛施術の何かしらがひどい副作用や拒否反応を引き起こさせる原因になる可能性が考えられるからです。
お店側はある程度の数の薬の作用に対して、脱毛施術が可能かどうかを判断できるように体制を整えています。
しかし、ドラッグストアで購入する薬から医師に処方してもらう薬まで、約2万を超える種類があります。その全ての薬の作用・個人による反応の違いを考慮することまではできません。
服用中の脱毛施術は、お客様の安全の為にも基本的にはNGとされているのはこの為です。
薬服用中に脱毛をすると炎症・呼吸困難を引き起こすケースも
では、服用中なのに脱毛施術を受けてしまった場合、どのような反応が体に現れるのでしょうか。
軽い症状であれば我慢しようなんて考えは、甘いと思った方がいいですよ。
服用中に脱毛施術を受けた場合に起きる症状は、軽いもので施術部位の炎症、かゆみなどのお肌トラブルのような症状が現れます。これらはまだまだ軽い方です。重症化した場合には、頭痛や吐き気を強く感じ、ひどくなると呼吸困難を引き起こすこともあります。
服用中の脱毛で起きる危険を詳細に告げると、脱毛自体が危険なものであると思い違いされてしまう為、お店からはここまで詳細な症状が現れるかもしれないという注意はほぼありません。
しかし、現実にはこのような症状が出てもおかしくはないということを、施術を受ける側は肝に銘じておく必要があるでしょう。
薬服用中の脱毛で起こりうる症状の事例
服用中の脱毛施術はとても怖いものだということは、前項で解説したとおりです。
もちろん全ての人に同じ症状が現れるわけではありません。副作用には個人差がありますし、服用している薬の種類、量や飲んだ時間によっても症状は異なります。
それでも、最悪の場合にはどうなってしまうのか。
万が一の時のための心構えに、具体的にどのような症状が体に現れるのか詳しくみていきましょう。
ただれ・水ぶくれ・かゆみ・ヤケドなどの軽症
軽症とされる症状は、主に皮膚疾患と似た症状が現れます。
ただれ、水ぶくれ、かゆみ、ヤケドなどです。施術部位に当日~翌日の間に現れ、ひどい場合は施術部位と隣接しているところまで広がる場合もあります。
軽症ではあっても痛みやかゆみを伴う為、決して軽い症状とは言えません。
仕事などをしている時には気が付かなくても、寝る時になって症状の辛さを実感します。
症状が出てしまった場合は、お店に連絡した後に専門医を受診し、塗り薬などで処置します。完全に治るまでは、脱毛施術は行えません。
頭痛や吐き気・アナフィラキシーショックのリスクも
薬を飲んで脱毛施術を受けただけでこんなことに?と思うかもしれませんが、重症化した場合には次のような症状が現れることもあります。
激しい頭痛や吐き気を感じる場合もありますが、もっと怖いのは呼吸困難やアナフィラキシーショックを引き起こしてしまう可能性がゼロではないということです。
アナフィラキシーは、何かしらのアレルゲンが原因で引き起こされる症状ですが、薬と脱毛施術にそのような関係性があるとは、普通は考えつきませんよね。
けれど、アナフィラキシーはアレルギー物質に触れる・飲み込む・吸い込むという行動のひとつ、もしくは複数重なることで引き起こされます。
薬を飲む・光を照射(触れる)されることでショック状態に陥ることは、十分に起こりうるのです。
光線過敏症になりやすい薬は脱毛と相性が悪い
光線過敏症という症状を知っていますか?これはいわゆる日光アレルギーです。
光に晒された皮膚に赤み、かゆみ、炎症などを伴う発疹ができる症状のことです。
敏感肌な人ほどなりやすいイメージがありますが、実はお肌が敏感かそうでないかは関係ありません。
遺伝性、代謝異常、長年の不摂生などから発症し、抗生物質や高血圧治療薬などに含まれる化学物質が原因である場合もあります。
つまり、特定の飲み薬で発症する可能性が高いということです。
光線過敏症の副作用がある薬として代表的なものは、抗不安剤、抗生物質、経口抗真菌薬、血圧降下薬、解熱消炎鎮痛薬、抗ヒスタミン薬などがあげられます。
主に紫外線に反応する薬ですが、脱毛施術の光にも反応しないとは言い切れません。
どんな薬を服用していると脱毛NG?
脱毛施術に薬は基本的にNGですが、お店のホームページ上には「まずはご相談ください」と記載されています。
全ての薬がNGならば、このような対応であるはずがありません。
つまり、服用中でも脱毛施術を受けることができる薬があるということかも、という希望が見えました。
薬には、ドラッグストアで購入できる市販薬、医師の処方箋が必要となる処方薬、漢方など様々な種類の薬がありますが、どんな薬ならば服用中の脱毛施術がNGになるのでしょうか?反
対に飲んでいても問題ないとされる薬はあるのでしょうか?
湿布薬、塗り薬、飲み薬など基本的に全てが脱毛施術NG!
基本的には、薬と名の付くものは全てが脱毛施術NGの対象になります。
ドラッグストアで売っている湿布薬や塗り薬程度の効果の軽そうなものなら大丈夫だと思われるかもしれませんが、大丈夫なんてことは誰にも言えません。
特に湿布薬や塗り薬は皮膚から吸収されていくタイプのものです。
薬の成分をせっせと取り込んでいる部位に脱毛施術の光を照射なんてしたら、どのような副作用が現れるかわかりません。
お店でも基本的には施術NGと判断されています。
風邪薬や頭痛薬も同じです。市販薬といっても、光線過敏症になりやすい薬の一例にあったものばかりです。
服用してからの脱毛施術は大変な危険を伴います。無理して施術を受けないように気を付けたいですね。
医師の処方薬なら脱毛してもいいの?
市販薬は個人の判断で購入・服用しているものですが、医師の診断があった上で服用している処方薬は脱毛施術OKでしょうか?NGでしょうか?
答えは、医師の許可と診断書付き・お店の了承付きでOKになります。
医師の処方薬を服用している場合に脱毛施術を受けるには、薬を処方してくれた医師の脱毛施術許可と許可したことがわかる診断書などの書類が必要です。
それを持って脱毛サロンへ行き、お店での施術に問題は生じないと判断されれば、脱毛施術を受けることができるようになります。
この時、医師に「脱毛したい」と告げるだけでは具体的な問題を提示できているとは言えません。
どんな脱毛方法で、どんな危険や副作用があるかもしれないと説明した上で、医師に脱毛しても問題ないかを判断してもらわなければ、正しい判断を得られません。
漢方や低用量ピルならば許可しているお店もある
いくつかのお店では、効き目の緩やかな漢方や月経困難症の軽減のために服用する低用量ピルならば、服用中でも脱毛施術してよいという判断をしています。
ただし、飲むタイミングが前日~当日の場合はNGというお店もあります。
薬を飲んで、成分が体内に吸収されていくまでには時間がかかります。
その間に脱毛施術を受けることは非常に危険とし、ある程度の時間を置けば問題ないと判断しているようですね。
お店によって判断は分かれます。自分が通っているお店は許可しているのか、施術に行く前に確認しておきましょう。
定期薬がある場合はずっと脱毛できない?
飲むか飲まないかを選択できる薬ならば、脱毛施術前後を避ければいいだけのことですよね。けれど、定期的に飲み続けなければならない薬ではそうはいきません。
医師から処方された薬には、この定期的に飲み続けるタイプのものが多いですね。
3回の食事後であったり、寝る直前であったり、薬袋に飲むタイミングが明記されています。
これらの定期薬は、飲み続けることで症状を緩和したり、治したりするものです。
飲まない・タイミングをずらすという選択肢は最初からありません。
定期薬を持っていた場合は、脱毛自体を諦めなければならないのでしょうか?
いつも飲んでいるから大丈夫ではない!あなたの体が一番大事
定期薬は長年同じ薬を飲み続けている人も多いのではないでしょうか。
そうなってくるとだんだんと副作用の怖さから切り離され、どんな状況でも「この薬は安全」という思い込みをしてしまいます。
いつも飲んでいる薬で体が慣れているから大丈夫なのではなく、今まではその薬で問題が起きなかっただけと考えてみてください。
その時に、脱毛という新しい状況が加わって、果たしてその薬は副作用なく飲めるでしょうか。
いつも飲んでいる薬でも、脱毛施術が安全に受けられるとは限りません。医師とお店両方へ脱毛施術を安心して受けられるかどうか、その判断を聞いてみましょう。
薬の事前相談は医師→お店のコールセンターの順番がおすすめ
自分が飲んでいる薬がどういうものか、飲んでいる本人の症状と合わせて専門的に分析できるのは、それを処方した医師だけです。
脱毛サロンでは薬に関して専門的な相談はできません。
医療クリニックであっても、受付で「この薬を飲んでいるが今日の施術は問題はない?」と尋ねられても、すぐに回答することはできません。
まずは薬を処方してくれた医師に相談し、脱毛方法や脱毛時のリスクなどを説明し、脱毛施術を受けても問題ないかを確認します。
お店には医師の許可が出た状態で、お店の受付ではなくコールセンターへ相談します。
薬服用をお店に告げず脱毛をするのは契約違反!
相談が面倒だからといって、服用したことを告げずに脱毛施術を受けてはいけません。
自分自身の体を壊すだけではなく、お店にも多大な迷惑をかけることになります。
服用中であることを隠して脱毛施術を受け、その結果にお肌トラブルなどの症状が出てしまった場合、とんでもなく面倒なことになります。
脱毛施術中に起きたお肌トラブルということでお店に相談しても、服用していたことを告げずに施術を受けたとお店が知れば、契約の規約に違反したことになります。
そうなると、規約違反としてお店からの一切のフォローが無いだけではなく、その後の脱毛契約を拒否されてしまいます。
自分の体にダメージを受けただけではなく、脱毛するお店をも失ってしまう大変危険な行為です。黙って薬を飲んで脱毛施術は、決して受けてはいけません。
間違って薬を直前に服用したら脱毛をキャンセルすべき?
定期的に飲んでいる薬であったり、熱や頭痛の症状が現れた時に飲む常備薬であったり、薬は身近にありすぎて、つい脱毛施術当日に飲んでしまうというミスをしてしまうこともあります。
そんな時、脱毛施術は受けられないものとして、すぐにキャンセルの連絡をしますか?
けれど、当日キャンセルにはキャンセル料やペナルティが発生します。それでも当日キャンセルした方がいいのでしょうか?他に方法はないのでしょうか?
間違って薬を飲んでしまった場合に、まずとるべき行動は3つあります。優先度の高い順から解説していきますよ。
お店への電話連絡を最初におこなおう
施術当日に間違って薬を飲んでしまったら、キャンセルする前にお店に確認してみることをおすすめします。
飲んでしまった薬が脱毛契約時から相談していた薬であれば、施術時間をずらすだけで大丈夫という可能性もありますし、お店によっては問題無いと判断される場合もありえます。
電話相談する際には、次のことを伝えられるように情報をまとめてメモしておきましょう。
- 薬の種類
- 飲んだ薬の数
- 飲んだ時間
- 医師に告げられた・渡された紙に書いてある異常時の対応
電話では、物事を順序立てて伝えないと間違って伝わってしまう場合があります。
伝えるべき情報をまとめておくことで、落ち着いて話すことができるようになります。
失敗したと思った時こそ落ち着いて行動しましょう。
キャンセル料やペナルティが付いてしまうのか確認する
服用によって脱毛施術ができないと判断されてしまった場合には、既に当日のキャンセルとなってしまった今回の施術について、どう対応するか確認しましょう。
当日キャンセルにキャンセル料やペナルティがあるお店には、それらが発生するのかどうかを確認し、再度施術日を予約し直します。
回数パックプランの場合は、今回の分が消化されてしまうのか、次回にずらせるのかを確認し忘れないように。後になってからでは処理してもらえない場合もあります。
できれば、何のペナルティも負うことなく済ませたいものですが、薬を間違って施術当日に飲んでしまったのは自分自身です。
キャンセル料発生やペナルティ発生は避けられないと覚悟しておいた方がいいかもしれません。
少しでも不安があればキャンセルしよう
医療クリニックでも脱毛サロンでも、お店側はある程度の種類の薬について、脱毛施術の可否を判断できるようにしているはずです。
しかし、それらは過去の検証結果や実績によるもの。あくまでも他人の場合です。
薬の副作用は人によって出るか出ないかだけではなく、その症状の範囲も大きく異なります。
人が大丈夫でも自分は無理かもと少しでも心配に思うならば、お店が施術を許可しても行かないという選択をすることは、正しい判断ですよ。自分の体を最終的に守れるのは、自分自身だけということを忘れてはいけません。
薬を服用中の方は脱毛前にかかりつけの医師に相談しましょう
薬とは、健康な体を維持する為に飲み続けるものです。
脱毛施術を受ける為に3日~1週間ずらして飲んでしまえば、薬が正常に働かず、健康を害してしまう恐れがあります。
決して、服用タイミングを自らずらすことのないように気を付けなければなりません。
では、脱毛施術をどうしても受けたい場合、服用している人はどうすべきなのでしょうか。
市販薬ならば、飲むことを止めれば済みますが、医師から処方されている定期薬を止めることはできませんよね。
困った時は、順序良く相談していきましょう。
医師から許可をもらうことが先決
薬の服用中に脱毛したいなら、まずはかかりつけ医に相談し、脱毛しても問題ないという許可をもらいましょう。
病気が原因で薬を飲んでいるならば、その病状が脱毛施術に影響があるかどうかも確認しなければなりません。
この時に、必ず「どんな脱毛施術を受けるか」と「脱毛時のリスク」を医師に説明してから、判断してもらいます。
医師とはいっても、脱毛施術の内容に精通しているわけではありません。
皮膚にレーザー照射する程度のことは問題ないと判断しても、施術後に潜む脱毛リスクまで考慮されていなければ、リスク回避したことにはなりません。
施術内容や脱毛リスクをメモにまとめ、スムーズに説明できるようにしておくと、医師も判断しやすくなります。
医師の許可があってもお店が拒否する場合がある
かかりつけ医の許可が降りたら、次にすべきはお店への相談です。
お店の受付にいっての相談はNG。なぜなら医療に詳しい人がいるとは限りませんし、他のお客様の対応で忙しない店内で、長い時間を費やすのはお店にとっても自分にとってもデメリットでしかないからです。
お店への相談はコールセンターに行います。
かかりつけ医の許可があること、薬の種類や副作用の可能性などを説明し、お店側の判断が降りるのを待ちます。
市販薬ではなく処方薬であった場合、その場で回答がもらえないこともあります。それだけ薬の副作用には慎重にならざるを得ないということです。
そして、かかりつけ医が許可した場合でも、お店はお客様の安全を考慮して、施術不可の判断を下す場合もあります。
医師がよくてもお店がダメというのは、万が一の場合に対応できないからです。
呼吸困難やアナフィラキシーショックの対応は一刻を争います。医療機関ではないお店では対応が不十分である為、断ることもお客様の為なのです。