肛門周囲を脱毛するOライン。そんなデリケートな部分を脱毛するだなんて、なんだか刺激が強そうで痛そう…
そんなイメージが大きいOライン脱毛は、痔になってしまうこともあるのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。痔になるほどの強い刺激ではありませんのでご安心ください。
けれど、もし痔の原因が他にあったなら…悪化させてしまう可能性は十分にあります。
そして、痔になってしまうとOラインの脱毛はできなくなってしまいます!
痔になったらOライン脱毛はできない理由とは?そして、痔を隠したまま脱毛施術を受けた場合にどうなってしまうのか。
明日は我が身。しっかりと知識を取り入れて、正しいOライン脱毛をしていきませんか。
目次
痔だとできないOライン脱毛
脱毛して綺麗なOラインを手に入れたいけれど、そこには痔という病気が邪魔をしてきます。
実は、痔は3人に1人はなっているといわれ、20~30代の若い世代に多いのです。男性がなるイメージが強いですが、痔は男女の区別なく罹ります。
意外と多くの人が痔に悩まされているようですね。
痔はどんな病気?
痔は肛門の病気です。ひと言に痔といっても、症状は3つに分かれます。
肛門にイボができるイボ痔。肛門の皮膚が切れてしまう切れ痔。細菌感染し、肛門内が化膿する痔ろう。
どの症状も原因は同じで、便秘や下痢、排泄時の力みすぎで肛門に負担をかけすぎるとなってしまいます。
こうしてみると、想像以上に身近な病気のように感じられますね。
女性は便秘になりやすい生活習慣を送っています。特にトイレの我慢や食生活の偏りはいけません。
痔になってしまうと、Oラインの脱毛が受けられないのですから。綺麗から遠ざかってしまいますよ。
痔でもOライン脱毛できるサロン・クリニックは1件もない
どの部位の脱毛でも、ケガをしている部分は必ず省かれます。腕や足などであれば、ケガをしている部分を保護して施術を避けることも可能ですが、Oラインはそうはいきません。
Oライン独特の複雑な形状とデリケートゾーンであることから、ケガや病気などの症状が見られる場合には、脱毛施術を受けることはできないのです。
どこのエステサロンや医療クリニックでも、痔の時の脱毛施術は受け付けていません。まずは治療に専念するようにと注意書きがされています。
痔だとOライン脱毛が出来ないのはどうして?
ただの痔、たかが痔ですが、頼み込んでもOラインの脱毛施術はしてもらえません。自分の体のことは自分が一番わかっているとお願いしても、お店側は了承しないでしょう。
それには3つの理由があります。
刺激が強すぎる
Oラインはただでさえデリケートな部分です。皮膚も薄く、通常の脱毛施術の刺激だけでも十分に強い刺激なのです。
そこへ痔という病気では、いくらなんでも刺激が強すぎます。ケガをしている部分に塩を塗りこむような行為です。痔の症状を更に悪化させることにもなりかねないので、お店は施術をすることはありえないでしょう。
避けることが難しい
外側に症状が現れていないイボ痔ならば、Oラインの脱毛施術ができるのでは?と思うかもしれませんが、可能だというお店はほとんどありません。
それは、Oラインがとても狭い部位だからです。お尻の肉の間にあって、施術範囲はとても狭い。Oラインに脱毛マシンを当てることはできても、狭い範囲にある痔を避けることまではできません。
自己処理ができない
脱毛施術前には必ず余分な毛を自己処理していかなくてはなりません。しかし、痔になっていては、その自己処理も難しいですよね。
余計に痔を悪化させてしまう恐れもあって、自分だろうとお店のスタッフさんにだろうと処理は難しいものです。
そもそも自己処理できていなければ、脱毛施術は受けられません。
Oライン脱毛で痔は悪化する?
痔でも言わなければお店にはバレない場合もあります。内側にできるイボ痔や切れ痔などもじっくり見なければ、本人が言わない限りわかりません。
無申告で無理にOライン脱毛しようとしてしまう人や、自分が痔だと自覚していない人。そんな人達がOラインの脱毛施術を受けた場合、どうなってしまうのでしょうか?
痔が悪化する
光やレーザーの照射はお肌にもある程度の影響があります。安全に開発された脱毛マシンでも、お肌の奥にある毛根まで効果を届けるには、一定以上のパワーが必要なのです。
そんなパワーも、ケガや病気の症状がある部分にはよくない刺激になります。
小さな痛みで済んでいる内に治さないと、痔が更に大きくなったり化膿したりする可能性があります。
やけどなどの皮膚トラブルが起きる
切れ痔のような傷口がある痔であれば、その部分に光やレーザーを照射したことで、やけどなどを引き起こす可能性が高くなります。
既に傷となっている痔の部分ですから、更にひどい痛みに襲われてしまうでしょう。
Oライン脱毛の前に痔の治療は最優先
正しく綺麗にOラインを脱毛するならば、痔の治療を最優先に進めるべきです。
痔の治療を進めながらではOライン脱毛はできませんし、少し治ってきた時に脱毛施術してしまっては、いつまで経っても痔は治りません。
痔の治療方法はいくつもある
痔には3つの種類がありました。その種類ごとに適切な治療方法は違います。
また、痔の進行状況によっても変わってくるので、専門医の判断に従うことが最適な選択です。
症状の軽い痔であれば、塗り薬や座薬、炎症を抑える内服薬などで治療していきますが、ひどい症状になると手術が必要となる場合もあります。
放置は悪化に繋がる
範囲の小さな切れ痔は、誰もが体験したことがあるのではないでしょうか。
便秘した時の硬い便が校門付近を通る時に傷を作っていくのですが、その時にぴりっと裂けるような痛みを感じます。
記憶にありますか?それが切れ痔のはじまりです。
自然に治る場合もありますが、雑菌が入り込んでしまったり、傷口が思いのほか大きかったりすると、放置しても治るどころか悪化していく場合があります。
痔の治療は、気が付いた時にすぐ診察してもらうことで早期回復に繋がります。
脱毛前に確認しよう!痔のセルフチェック方法
自覚がなく痔になっている人は意外にも多いようですが、あなたは大丈夫ですか?
痔かもしれない、痔だったらどうしよう。そんな不安をセルフチェックで解消しましょう。次の4つの項目は、痔になった場合の基本的な症状を知る為のものです。
これらのチェック項目以外にも思うところがあれば、病院へ行って確かめることをおすすめします。
出血、膿が出るかチェック
切れ痔やイボ痔では、排便時の力みや便が通過していく時に出血することが多いです。お尻を拭いた際に少量でも出血が見られた場合には、痔を疑ってもよいかもしれません。
また、痔ろうの場合は出血ではなく、膿が排出されます。便とは違うものが出た場合、思い当たる節がなければすぐに専門医へ。
痛みがあるかチェック
痛みの有無でも痔かどうかを判断することは可能です。
排便時に痛みはあるか、座っている時に痛みはあるか、お尻ではなく肛門付近に痛みを感じれば、痔の可能性が高いです。
触って確かめる
肛門に触れるというのを嫌がる人もいるかもしれませんが、触るということは基本的なチェック方法です。
イボ痔は触ってわかることが多いので、爪を切り、洗浄した手で優しく触って確かめてみてください。イボのような膨らみを確認できたら、イボ痔の可能性があります。
何かあるような違和感があるか
触らなくても、違和感の有無で確かめることもできます。しかし、精度が低いので確認の為に鏡で見てみるといいでしょう。
違和感は座ったり立ったりすることや、排便時に感じます。何か挟まっているような感覚があれば、イボ痔かもしれません。
脱毛サロン・クリニックで痔のチェックはしてもらえる?
痔なのかどうか、わざわざ専門医に診てもらうのは面倒ですよね。痔になっていると思い当たる節がなければ病院へ行くことはありませんが、痔だとOラインの脱毛施術は受けられないのですよね。
だとしたら、エステサロンや医療クリニックで痔かどうかチェックしてもらえるのでしょうか?
エステサロンは専門外
エステサロンは美容の専門です。皮膚疾患や他の病気などを診察する能力は持っていません。
中には詳しいスタッフさんがいることもありますが、専門外であることは確か。
鵜呑みにすることはできませんので、アドバイス程度に留めるしかないでしょう。
医療クリニックは診察できる?
医療機関でもある脱毛のできる医療クリニックならば、痔かどうかの診察くらいはできるのでは?と思われますが、こちらも専門外であるようです。
医師の資格を持っている人はいますが、皮膚や脱毛が専門であって、痔の判断や診察、治療は専門外となります。
なぜなら、痔は肛門科、肛門外科、消化器外科が専門だからです。
「チェックはしない」が基本
エステサロンも医療クリニックも、脱毛専門や美容専門を掲げているお店がほとんどです。
この場合、痔の診察やあるなしのチェックだけでもしてほしいという要望には、やはり応えられません。
間違った判断でトラブルになることもありますし、安易な発言で早期発見できたはずの病気の治療を遅らせる可能性もあります。
エステサロンや医療クリニックが施術前にチェックするのは、脱毛施術ができるかどうか判断する為のお肌チェックです。
そのお肌チェックは、お客様自身が「何の病気もケガも無い」と判断した上で行われていることを忘れてはいけませんね。
軽い痔ならOライン脱毛してもいい?
痔になって痛みや症状が現れているならば、誰しも痔の治療を優先させるでしょう。けれど、もし痛みも軽い程度の痔だったら?もしかしたら、脱毛施術を強行してしまうかもしれませんね。
その場合、お店は許してくれるのでしょうか?
可能なお店もある
複数のエステサロン、医療クリニックを確認したところ、脱毛施術可能な条件として健康な状態であることをあげています。
服薬している薬の種類や主治医が許可した場合など、いくつかの場合は脱毛施術をしても問題なしとしています。
基本は何の病気も発症していない状態ですが、場合によっては可能ということもあるようですね。それは、次にあげるリゼクリニックがそうです。
大手ならリゼクリニックが施術可能
リゼクリニックは、公式ホームページのよくある質問で「イボ痔のような突出している痔の場合は特に問題なく照射が可能です」と答えています。
ただし、炎症や傷になっているような症状が見られる場合にはその限りではないようです。
基本は治療優先
主治医の判断があればある程度の病気でも脱毛施術は可能のようですが、やはり基本的には治療を優先し、治ってからの脱毛となります。
特にOラインは肛門ととても近く、お肌もデリケート。そんな部分が病気になっているとなれば、迅速に治療に専念し、綺麗に治ってからの方が悪化もせずにすみそうです。
痔が治った直後にOライン脱毛をしてもいい?
治療を最優先にして痔を治したら、お待ちかねのOライン脱毛ですね。けれど、治ったらすぐに脱毛施術なんて刺激の強いものを受けても大丈夫なのでしょうか?
お店側から断られたり、まさかの痔が再発なんてことになったり…それは困ります。
痔は再発しやすい
痔とは、とても再発しやすい病気です。切れ痔をイメージするとわかりやすいと思います。
切れてしまった肛門部分の皮膚がくっついても、同じような原因があれば再び切れ痔に逆戻りです。他の痔の症状も、原因が取り除かれなければ完治と再発を繰り返すはめになります。
3人に1人は痔という数の多さも頷けますね。
症状が全く出ていなければ問題ナシ
化膿している、炎症している、傷口があるなど、目に見える症状がなければ、基本的には完治したとして脱毛施術を受けることはできます。
しかし、まだ痛みがあるなどの不安材料が残る場合には、無理してOライン脱毛を行わない方がいいでしょう。再発しやすい病気なだけに、無理は禁物です。
痔の治療とOライン脱毛で機能も見た目もアップ!
たかが痔、されど痔。痔とは怖い病気ですね。再発しやすく、そして女性がなりやすい病気のひとつです。
なぜこんなにも痔になる人が多いのか、わかりますか?
痔の原因は日常に潜む
痔の原因とされるものは、不規則な食生活、ストレス過多、少しの異変は放置する癖、便秘がち、下痢がち、暴飲暴食、便意の我慢など現代人の生活スタイルそのものです。
無理を押しても、体に良いことはありません。
何より怖いのは、痔は大切な排泄という行為を難しくしてしまうことです。
老廃物などの体に不要なものを排出する行為は、美容にとっても重要です。ハリ艶、吹き出物のないお肌でいられるのは、不要なものを体外に排出する機能が正常に働いているから。たかが痔と侮ってはいけませんね。
綺麗は日常から
痔とはとても身近な病気でした。生活そのものが痔の原因を作り出していたとおり、自分を労わり、無理しない生活を続けていれば、自然と病気は避けられます。
Oラインの脱毛はそんな綺麗な日常の上に成り立っているのです。
綺麗なOラインを手に入れる為にも、痔になりやすい生活は改めましょう。